1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★ 2014/01/28(火) 09:20:53.02 ID:???
そもそも適任だったのだろうか。NHK新会長、籾井勝人(もみいかつと)氏である。
経済界からの就任だが、放送の役割を深く理解しているとは言い難い。
公共放送の信頼を損ねたのなら、退場願うしかあるまい。

 籾井氏は、NHKが従うべき放送法第一条の「目的」に掲げられた
「不偏不党」の意味を取り違えてはいないか。
例えば、昨年暮れの臨時国会で与党が強行可決した特定秘密保護法である。

 籾井氏は就任会見で「一応(国会を)通っちゃったんで、言ってもしょうがない。
政府が必要だと言うのだから、様子を見るしかない。昔のようになるとは考えにくい」と述べた。

同法は、防衛・外交など特段の秘匿が必要とされる「特定秘密」を漏らした公務員らを
厳罰に処す内容だが、法律の乱用や人権侵害の可能性が懸念されている。
にもかかわらず「昔の(治安維持法の)ようになるとは考えにくい」と言い張るのは、
一方的な見解の押し付けにほかならない。
秘密保護法を推進した安倍晋三首相側への明らかなすり寄りで、もはや不偏不党とはいえない。

首相の靖国神社参拝も同様だ。籾井氏は「昔の人は『死んで靖国に帰る』と言って心を慰めた。
千鳥ケ淵(戦没者墓苑)ではだめだという人が大勢いる」と述べた。
賛否が分かれても、時の政権の主張に唯々諾々と従うことを、不偏不党と考えているのだろうか。

 さらに、籾井氏は「従軍慰安婦は今のモラルでは悪いが、現実としてあった。
戦争地域ではどこでもあったこと」とも語った。
女性の人権を著しく蹂躙(じゅうりん)した従軍慰安婦の存在を、
戦争中という理由で肯定的にとらえるのは、公共放送のトップとしての見識が疑われても仕方があるまい。
「個人の発言」では済まされない。

 心配なのは、籾井氏の会長としての資質に加え、会長や安倍内閣寄りの委員が加わった
経営委員会の考えを忖度(そんたく)し、制作現場が萎縮したり迎合したりして、
放送内容が政権寄りに改変されることだ。

 NHKは視聴者の受信料と信頼で成り立つ、民主主義国家たる日本の公共放送だ。
どこかの専制国家の国営放送のように、権力側の言い分を押し付けるのなら存在意義はない。

 良識あるNHK職員には奮起を促したい。放送法第一条「目的」の三項にはこうある。
「放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014012802000103.html

【【中日新聞/社説】慰安婦問題などで安倍政権に阿ったNHK籾井会長発言、公共放送の信頼を損ねた。退場させよう】の続きを読む