1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★ 2013/12/12(木) 19:41:41.75 ID:???
東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の首脳を東京に招き、
13日から日ASEAN特別首脳会議が開かれる。
日本とASEANの交流開始40周年を記念するもので、2003年以来10年ぶり2回目の開催となる。

本来なら「40周年」にあたって、共に利益を享受する関係をうたい上げるところだろうが、
日本側の思惑はもっときな臭い。沖縄県・尖閣諸島や防空識別圏設定で中国との対立が深まる中、
この機会にASEAN諸国を対中包囲網に取り込もうという姿勢が露骨だ。

日本側は首脳会議で発表する予定の共同宣言に、
防空識別圏に対する“共通の懸念”を盛り込むことをASEAN側に打診。
直接的言及を避けようとするASEAN側とのせめぎ合いが首脳会議直前まで続いている。

安倍晋三首相は11月にカンボジア、ラオスを訪問、両国首脳と会談した。
首相のラオス訪問は多国間国際会議を除けば、故小渕恵三元首相以来13年ぶりだ。
就任1年足らずの間に加盟全10カ国を訪れたことになり、ASEAN重視の姿勢をアピールした。

確かに安倍首相が言うように、豊富な資源と労働力を有し、
中産階級の増加で市場が拡大しつつある東南アジアは「日本経済再生」には欠かせないパートナーだ。

さらに日本の食料自給率はカロリーベースで40%を下回っている。
今後起こり得る食料危機への対応を考えた場合、海外からの食料輸入に依存せざるを得ない日本にとって、
頼りになる地域・国はどこだろう。米国、欧州、中国ではなく、ASEAN諸国ではないだろうか。
そのためには、ASEAN諸国との関係をこれまで以上に深め、
どのような状況下でも食料を輸出してくれるような信頼を構築しておかなくてはならない。

しかし、安倍政権の対ASEAN外交は「連携強化」を言いつつも、
中国の脅威をあおって包囲網を形成するのが最優先のようにみえる。当然、中国はこれに反発する。
ますます、ASEAN諸国への援助や投資を増大し、存在感を強めるよう動くことになる。

既にカンボジア、ラオスの幹線道路網の整備や、ミャンマーの首都ネピドーの建設は
中国の援助、投資なしには立ちいかない状況だ。
ASEANの中でも経済発展の立ち遅れた国々の中国傾斜は顕著だ。

カンボジアのフン・セン首相は日ASEAN首脳会議を前にした3日、
共同通信などとの会見で日本と中国の対立に強い懸念を表明、双方に「最大限の自制」を求めた。

日本も中国もASEAN諸国にとっては、投資、貿易、援助、さまざまな面で重要なパートナーだ。
途上国から中進国にさらに高位中進国への発展を続けるためには、
中国の経済力、日本の技術力が不可欠だ。どちらかを名指しで批判することは避けなければならないというのが本音だ。
「双方に自制」を求めたフン・セン首相の言葉が日本と中国のバランス外交に腐心するASEANの総意なのだろう。

日本は“ASEANの友人”を自任してきた。だが中国憎しのあまり、
その友人たちを自陣営に取り込むことだけに執着すればASEANの日本離れをも招きかねない。
まず、自ら中国との関係改善の道を模索すべきだろう。

http://www.gifu-np.co.jp/column/syasetsu/sya20131212.shtml

引用:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1386844901/
【岐阜新聞の社説中国憎しの包囲網作りより自ら日中関係改善に動け。中国の機関紙?】の続きを読む