1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★ 2014/01/27(月) 10:34:37.53 ID:???
インドを訪問した安倍晋三首相は、シン首相との会談で、
米国とインドによる海上合同演習に自衛隊が参加することで合意した。
ニューデリーの地下鉄整備などに2千億円の円借款を供与することも表明した。

 会談後は、これら安全保障や経済協力を盛り込んだ共同声明に両首脳が署名した。
力を増すアジアの大国インドとの関係を深めることに異論はないが、課題も多い。

 安倍政権が発足して1年余りで、シン首相との会談は4回目になる。
異例ともいえる「インド重視」は、近隣の中国や韓国との冷え込んだ関係を一層際立たせてもいる。
安全保障での連携強化には、日本側が「中国包囲」の狙いを秘めているのは明らかだ。

 共同声明には自衛隊の演習参加のほか、中国の海上進出を念頭にした航行の自由確保、
国家安全保障会議の局長級の定期協議なども盛り込んだ。
北部で中国との国境問題を抱えるインドにもメリットはある。一方で、中印は経済関係を強めており、
日本の思惑とのずれもあるようだ。

 安倍政権はこのところ、ロシアやフランスとの外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で
自衛隊と各国軍との共同訓練などを決め、
東南アジア諸国連合(ASEAN)には防衛相会合を呼びかけている。
だが、いずれの国々も正面から中国と対抗するのには慎重だ。

 けん制一辺倒の対中姿勢が、逆に日本の孤立を招くような事態は避けねばならない。
中国との関係改善を探る努力は欠かせない。

 共同声明では、日印原子力協定の締結が見送られた。早期妥結を目指し、交渉を続けるという。
 インドは原発建設に向け、日本に技術や資金提供などを求めている。
だが、インドは核兵器を保有しながら、核拡散防止条約(NPT)に加盟していない。
原子力協定が軍事転用など核拡散につながる可能性がある以上、日本は踏み出すべきではない。
福島第1原発事故の収束が見通せない中、原発ビジネスを展開しようとする姿勢自体が、疑問と言わざるを得ない。

 著しい経済成長を遂げたインドは、貧富の格差拡大や環境悪化などのひずみにも苦しんでいる。
成長にかげりも見えてきた。

先行して高度経済成長から低成長に入った日本が、
環境保全や社会保障分野などで伝えられる知恵や技術は多いはずだ。
 日本からインドへの進出企業は千社を超え、この約5年で倍増した。
軍事の思惑やカネもうけだけではない深化した日印関係へ、官民の幅広い連携を考えたい。[京都新聞 2014年01月27日掲載]

http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20140127_3.html

引用:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1390786477/
【【京都新聞/社説】日印共同声明など中国けん制の安倍政権、日本の孤立を招きかねぬ。日中関係改善の努力を】の続きを読む