1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★ 2014/02/20(木) 17:02:12.30 ID:???
先週の建国記念日(2月11日)、中国海軍南海艦隊戦闘即応戦隊(以下、「戦闘即応戦隊」)が
23日間のパトロールを終えて湛江海軍基地に帰還した(本コラム「南シナ海支配へ拍車をかける中国」参照)。
戦闘即応戦隊は、輸送揚陸艦「長白山」、“イージス”駆逐艦「海口」、
ミサイル駆逐艦「武漢」という3隻の軍艦で構成されていた。

オーストラリアの公共放送局であるオーストラリア放送協会(ABC)は、
このおよそ8000海里にわたる戦闘即応戦隊の航海を、
オーストラリアの安全保障にとって重大な意味を持つニュースとして放映した。
そのリポートは、オーストラリアの安全保障専門家、
ローリー・メドカフ氏(Lowy Institute for International Policy)の次のような警告を紹介していた。

「オーストラリアの“北の玄関口”周辺海域で、中国が2万トン級の新鋭揚陸艦と
イージスシステム搭載艦を含んだ新鋭駆逐艦による示威的航海を実施したのは、
オーストラリアのインド洋での海上航路帯に対して中国海軍が直接影響力を行使できることを
初めて具体的行動で示してみせた、極めて意義深い出来事である」

オーストラリアが戦闘即応戦隊の遠洋訓練航海に神経をとがらせたのは、この戦隊の航路に大きな理由がある。
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広東省の湛江海軍基地を発進した3隻の軍艦は、南シナ海の西沙諸島
(中国がベトナムとの武力衝突によって占領し、ベトナムと台湾も領有権を主張している)海域、
フィリピン軍守備隊が駐屯する馬歓島(フィリピン、中国、ベトナム、台湾が領有権を主張)周辺海域を含む
南沙諸島海域、それに南沙諸島最南端に近くマレーシアの排他的経済水域内に位置する
ジェームス暗礁(曾母暗沙:中国共産党政府は中国領最南端の土地と主張している)周辺海域などを
パトロールしながら南下して、1月29日、スンダ海峡を抜けてインド洋に進出した。

そして戦隊はインド洋からロンボク海峡を経てジャワ海に至り、マカッサル海峡を通過して、
2月3日、セレベス海から西太平洋に抜けた。西太平洋でも各種訓練を実施しつつ北上し、
フィリピンと台湾の間のバシー海峡を抜けて湛江海軍基地へと帰還した。この遠洋パトロールでは、
上陸戦訓練、対空訓練、対ミサイル訓練、対潜水艦戦訓練なども実施された。

戦闘即応戦隊がパトロールした航路は、領有権紛争中の西沙諸島周辺海域や南沙諸島周辺海域はともかくも、
それ以外は全くの公海上であり何ら問題はない。だが、オーストラリアにとっては、
これまで中国海軍がスンダ海峡やロンボク海峡といったインドネシアの島嶼列島線を越えて
オーストラリア北部沿海域まで進出してきた前例がなかったため、
中国海軍の意図を神経過敏に類推せざるを得なかったのである。

ちょうど戦闘即応戦隊が東南アジア海域をパトロールしていた時期に、アメリカでは、
「米中経済安全保障検討委員会」が中国海軍に関する分析の報告をアメリカ海軍情報局に求めて、
海軍情報局幹部やアナリストに対する諮問が実施されていた。
アメリカ海軍情報局は「中国海軍はアメリカ側の分析に基づく予想を超えたスピードで強化されている」
との警告を発した。

海軍情報局が委員会に提出し公開された報告書には、中国海軍は現在77隻の主要水上戦闘艦、
60隻以上の潜水艦、55隻の水陸両用戦用艦艇それに85隻のミサイル搭載小型艇を運用しているだけでなく、
2013年にはおよそ50隻の大小艦艇が起工、進水、あるいは就役したことが記されていた。
そして2014年にもほぼ同数のペースで軍艦が建造され続ける、と中国海軍の艦艇増産スピードの早さが強調されている。

報告書が警告しているのは数量だけではない。中国海軍の軍艦や搭載兵器、
それにコミュニケーションシステムやセンサー類の質も飛躍的に向上している点にも注意を喚起している。

(続く)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39972
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39972?page=2

引用:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1392883332/
【【中国軍事】オーストラリアにも脅威を与えた中国海軍の遠洋パトロール 強化スピードは予想以上と米国が警告】の続きを読む