1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★ 2014/02/20(木) 17:11:13.81 ID:???
(前略)
デイリー・テレグラフ(WEB版)に寄稿した内容は、劉大使のものよりも林大使のものの方が、
はるかに説得力のあるものだった。

劉大使の寄稿は、安倍首相の靖国参拝から始まり、靖国神社の説明と、
靖国への訪問は中国や韓国の強い非難があること、安倍首相には自責の念がなく、
中国脅威論を高め軍国主義への復活に都合のいい言い訳にしていることなどが挙げられた。
総じて観念的で、言いがかり的な要素の強い印象を与え、
根拠のない非難で日本に対する不信感を植え付けさせようとする狙いが透けて見えるものであった。

その劉大使の文章に比べ、林大使の寄稿は事実を淡々と述べたものであった。
2013年2月のレーダー照射事件は戦闘行為にも等しいこと、
中国船は繰り返し日本の領土に侵入していること、また一方的な防空識別圏の設定にも及んだ。
さらには日本が戦後68年の間、民主主義国家であり続けたこと、人権を尊重し、
世界平和にもコミットしてきたことなどを述べた。

さらに、過去20年において自国の軍事費が10%以上も増加している国が、
隣国を軍国主義と呼ぶことの矛盾も指摘した。そして、中国が好んで使う「ドイツの謝罪」を例に挙げ、
これにはドイツのリーダーの誠実さとともに、フランスや英国、その他欧州のリーダーたちの寛大さが、
和解への達成をもたらした重要な要素であったことを加えた。
(中略)
さて、さらに関心を引くのが、読者から記事に寄せられたコメントである。デイリー・テレグラフの読者の間では、
「チベット問題はどうなのか?」「ウイグル問題はどうなのか?」「天安門事件は?」「文化大革命は?」
などの議論が持ち上がった。いずれも中国にとっては“禁断の泣き所”である。

参考までにマリナ・メンデスさんのコメントを紹介しよう。

I am too far away from both Japan and China to really have a strong interest in their problems with each other.
But in my humble opinion, the Chinese government must compensate and apologize to the Tibetans and Uighurs,
and vacate their homelands which it has invaded and occupied illegally through killing and wars of conquest,
before it can talk to Japan about any similar issues (apology, militarism, etc.)

要約すれば「日本の謝罪や軍国主義について語る前に、
中国政府はチベット、ウイグルに対して謝罪すべきである」という内容である。

中国に有利な世論を形成するには、日本に「軍国主義」の烙印を押すのが手っ取り早い。
だが、それは69年前の終戦までの話であり、現在に至るまで日本はどことも戦火を交えていない。
建国後も国内外で武力をふりかざし軍事予算を積み増す中国が、
「日本は軍国主義だ」と中傷しても、なんら説得力を持たない。ましてや、世界の国民が冷静に判断すれば、
「共産党独裁で人権をないがしろにする中国が、日本のことを言えるのか?」という議論にも容易に発展する。

中国はテレビ放送など多様な手段を通して日本攻撃を展開している。中国中央テレビだけでも24チャンネルを有し、
6つの公用語で放送、また中国ネットテレビに至っては12言語での視聴が可能だ。
世界への情報伝達力は、いまだ「NHKワールドの英語放送」の域を出ない日本をはるかにしのぐものがある。

また、各国駐在大使を総動員しての刷り込みも効果を上げたかもしれない。さらにネット上では、
「世界に散らばるイングリッシュネイティブの中国系」が中国政府の主張を声高にバックアップするシーンも日常化している。
ただし、それらは共産党の宣伝メディアによる情報発信であり、
鵜呑みにできるものではないことを、一部の聴衆は認識している。

デイリー・テレグラフに書き込まれた500を超えるコメントの中には、中国支持者によるものももちろん存在した。
だが、それでもなお、全体としては中国の一面的な発信に疑問を投げかける冷静な読者が世界に存在することを告げるものであった。

ものごとを多面的に見る習慣を持つ国際感覚のある人たちから見ると、
中国の対日バッシングはいかにも「子供じみた行為」に映る。
中国は世論形成作戦をあまりやり過ぎると、かえって藪蛇になるだけだろう。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39938?page=3
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39938?page=4
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39938?page=5

引用:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1392883873/
【【イギリス】英国紙に中国大使が「反日」寄稿→「まずチベット・ウイグルに謝罪せよ」など500件のコメントが寄せられる】の続きを読む